Nero Digitalがコマンドライン版MPEG-4エンコーダ/デコーダの無償提供を開始しました.近日中にNero Digitalから2-pass可能なエンコーダが出るということは知っていたのですが,コマンドライン版のエンコーダを出してくるとは,想像もしていませんでした.
配布ウェブサイトで書かれている特長を翻訳してみました.
- 58:1 (約24kbps) から 2.5:1 (約564kbps) までの圧縮率で高品質なエンコードが可能.
- 受賞最有力候補(Award Winning; 何の賞か分かりませんが…)の透き通るような音質を,すべての圧縮率・ビットレートで.
- カバーや小冊子,歌詞の格納をサポート.
- アルバム全体を一つの.mp4ファイルに格納しつつ,音楽CDと同様の使い勝手を実現することが可能(詳細不明).
- 高音質MPEG-4コーデック.
- 最新のMPEG-4標準に準拠(LC-AAC, HE-AAC, HE-AAC v2).
これ以外にも,Nero DititalのIvan氏によると,次のような特徴があるようです.
- 世界初の無償2-pass MPEG-4 AACエンコーダ
- モノラル,ステレオ,多チャンネルをサポート
- 96kHzまでのサンプルレート,32ビットの浮動小数点PCMをサポート
使い方はこんな感じです.
C:test>neroAacEnc -q 0.4 -if when-the-sun-goes-down.wav -of when-the-sun-goes-down.mp4 ************************************************************* * * * Nero Digital Audio Reference MPEG-4 & 3GPP Audio Encoder * * Copyright (C) 2006 Nero AG * * All Rights Reserved Worldwide * * * * Package build date: May 1 2006 * * * * See -help for a complete list of available parameters. * * * ************************************************************* C:test>
進捗表示くらいは実装してほしかったなぁ.エンコーダのドキュメントによると,標準入力によるエンコードをサポート(ファイル名を’-'にする)しているようです.これで,ACDIRから直接AACを作成することも可能ですね.
128kbps付近でエンコードできるVBRの品質は0.4なのですが,Nero Digital AACエンコーダの3.0よりは音質が良くなっていますね.以前はNero DigitalのAACを使うことに躊躇させるような不安定さがあったのですが,このエンコーダはかなり無難な音を出していて,iPodを持っている音楽マニアにはうってつけですね.64kbps付近でエンコードする場合はVBRの品質を0.3くらいに設定すればよいのですが,私はSBRの音になじめないですね.品質を0.35にして96kbps付近のVBRの方が格段に良いです.
作者のIvan氏がHAのスレッドで述べているように,このエンコーダは圧縮音楽マニア向けです.AACのエンコーダを使いたい一部の圧縮音楽マニアから,数百MBのNero Burning ROMをダウンロードしなければならないのは理解できないという批判が出ていて,エンコーダだけのソフトウェアが出ることを期待していたのですが,コマンドラインの無償エンコーダを提供するとは,なかなか良いセンスをしていますね.
AACでエンコードしてiPod Miniで使ってみようかなぁ.
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